『天国はまだ遠く』 瀬尾まいこ

読書

著者の簡単な紹介

今回は2004年出版(単行本)、瀬尾まいこ著『天国はまだ遠く』を紹介します!!

瀬尾まいこさんはデビュー作の『卵の緒』や、本屋大賞受賞作の『そしてバトンは渡される』で知られる女性作家です。

彼女の作品はいくつか読んだことがあるのですが、なんといっても登場人物の心温まるやりとりや豊かな人間の心情の描写などが魅力で、毎回読みながら心が浄化されほっこりとした気分になれます!!

作家ごとに作風や扱う内容など千差万別ですが、瀬尾まいこさんの本の特徴はもう一言で言うなら

人間愛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って感じですねwwwwww

ここまで人間愛を感じることのできる作品を書くことのできる作家さんはいないのではないかというぐらい、作中が愛で溢れています。

今回紹介する本も例外に漏れず人間愛を存分に感じることができますよ☺️!!!!

では簡単なあらすじ紹介に移りましょう〜〜〜〜〜〜!

自然豊かな土地での温かな人間のやりとりをぜひ !!

『天国はまだ遠く』……..

この作品の主人公は23歳の保険販売の営業職をしている千鶴

職場でのノルマや上司からのパワハラ、現在の仕事への適性の無さ、そのほかにも大きなことから小さなことまで悩みを抱え心休まらない日常を過ごしていました。

そんな日常に疲れた彼女は、ついに自殺をする決意を固め死ぬ場所を求めて、都会の喧騒から隔絶された山奥の寂れた集落に辿り着きます。

田村という名前の男が運営する民宿にとりあえず泊まり、死に場所を定めた彼女でしたが結局睡眠薬による自殺は未遂に終わり、長い眠りについた後、陽の差す爽快な朝を迎えることになります。

自殺が未遂に終わり、死の恐怖を経験したことで自殺への願望が薄れ、その村でしばらく過ごすことにするのですが豊かな自然、田村という男との関わりを通じて徐々に千鶴の考え方、精神状態などに変化が生まれていき…………

という内容です!!!!

題名の『天国はまだ遠く』は、死にきれない彼女の状態とともに、”まだ”とあることから「今は死ぬべき時ではないから、もう少し現世を楽しみなさい」ということも表しているのかなと思いました。

この作品の田村という人物。普段は民宿を運営しながら、農家として生計を立てているのですが、とてもいいキャラクターで、個人的には大好きです。
ポジティブで、ユーモラスなことから、千鶴とのやりとりの中でふふっと笑みが溢れてしまう場面がいくつもあります!!!!

田村との温かなやりとりを通じて、千鶴の状況が変化していくのがページをめくりながら感じられ、著者の人間描写の凄さを改めて実感することができました。

都会の喧騒に疲れた人や日々のストレスに悩んでいる人は、この作品を読むことで心に安らぎと平穏を少しでも感じてほしいなと思います!!!

では今回はここまで~~~~~~~~☺️!!!!!

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